コロナ禍によって急激に増加した配達ニーズ。
それに対応するために配達車両を増やした企業や店舗も多いかと思われます。
でも、配達車両の維持費、無視できないですよね。いったい何に、いくらかかっているのでしょうか。
そこで、日本での配達に大活躍している軽自動車を対象に、その維持費の内訳と、更なる削減可能性について考えてみました。
日本には「貨物軽自動車運送事業」といって、その名の通り軽自動車または二輪自動車を使って有償で運送する事業分野が法律で定められています。この事業は荷主の方から比較的小さな荷物の運送依頼を受け、運賃を受け取る場合は全てこの事業にあたります。貨物軽自動車運送事業では、軽貨物車両の維持費が事業の総経費の大部分を占めているとのことです。
貨物軽自動車運送事業で使われる軽貨物車両の維持費は、ガソリン代や保険料、メンテナンス費用、車検費用等が挙げられます。
(1)ガソリン代
軽貨物運送業の車両にかかる費用で真っ先に思いつくのは、何といってもガソリン代です。走行距離に比例して増えていくので厳密な維持費ではないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、今回は「走る」ことを前提に考えたいので、ガソリン代を維持費に含めることにします。
(2)任意保険料
軽貨物ドライバーとして働くためには、自賠責保険以外に任意保険の加入が必須になってきます。
加入すべき主な任意保険は『対人賠償保険』『対物賠償保険』『車両保険』『貨物保険』の4つです。
(3)メンテナンス費用
軽貨物車両について、定期的にメンテナンスが必要な部品とメンテナンスにかかる費用です。走行距離の多い軽貨物車両は、エンジンオイル、バッテリー、タイヤ、ブレーキ等の定期メンテナンスが必要です。
(4)車検費用
自動車検査証の交付を受けるためにかかる税金などの法定費用と、車を整備する整備費用があります。
維持費をそれぞれ試算してみると、下表のように総額はなんと年間70万円を上回り、かつ維持費のうちガソリン代が4割以上を占めていることが分かりました。
軽貨物車両の維持費(年間・円) | |
---|---|
内容 | 金額 |
燃料費(ガソリン代)・電気代 | 330,000円 ※1 |
自動車任意保険 | 125,000円 ※2 |
メンテナンス費用 | 100,000円 ※3 |
車検(整備) | 50,000円 ※4 |
税金(自賠責・自動車税) | 15,465円 ※5 |
駐車場代 | 120,000円 ※6 |
合計 | 740,465円 |
※2 年間の保険料相場100,000円~150,000円程度の中間で設定
※3 年間のメンテナンス費用相場100,000円程度で設定。部品:65,000円、工賃:35,000円
※4 車検の相場100,000円程度で、2年に1回のため半額で設定
※5 自賠責保険料(24カ月契約の場合):19,730円、自動車重量税(2年):5,200円、自動車重量税(1年):3,000円年で設定
※6 車1台で月額1万として試算
車の維持費の削減手段を費用毎に考えてみると主に以下が挙げられるかと思いますが、、、
ガソリン代削減
- 燃費の良い車を選ぶ→軽自動車はもともと燃費が良いですよね。
- ECO運転を意識する→みなさん既に気を付けていますよね。
メンテナンス代や車検費用等の削減 - オイル交換などのメンテナンスを定期的に行うことで、エンジン機能の低下を予防する→どこまでコスト削減効果があるか、見えずらいです。
- ユーザー車検にする。→それなりに大変ですよね。。
このように、車の維持費を削減することは、そんなに簡単ではなさそうです。
ここで皆さんに提案です。
車の維持費削減手段のひとつとして、「小型EVに乗り替え」てみませんか?
もちろん、T社さんのような超高級EVではなく、弊社の小型EVにです。
弊社が2020年11月に発売したLavitaVan500は、デリバリー専用に開発された電動トライクです。
500リットル相当の荷室容積を持ち、最大積載量は150kg。満充電状態で鉛バッテリーなら約80km、リチウムバッテリーなら約160km走行できます(カタログ値)。
満タンでの航続距離や、最大積載量は、軽自動車よりも劣るので、単純比較はできませんが、それでも下表のように、かなりコストメリットは高いように思われます。
年間維持費の比較(年間39,000km走行で比較) | ||
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LavitaVan500 | 軽貨物車 | |
燃料費(ガソリン代)・電気代 | 141,800円 ※1 | 330,000円 |
自動車任意保険 | 125,000円 | 125,000円 |
メンテナンス費用 | 73,750円 | 100,000円 |
車検(整備) | 不要 | 50,000円 |
税金(自賠責・自動車税) | 11,140円 | 15,465円 |
駐車場代 | 24,000円 | 120,000円 |
合計 | 375,690円 | 740,465円 |
コストメリット | 364,775円 |
(1kWhあたりの電気代(円)(税込)=19.88円(東京電力)また年1回バッテリーを交換する想定。
企業や店舗によっては、軽貨物車両の荷室容量の半分以下の荷物量でデリバリーに出発しているケースも多いのではないでしょうか。また、1日の配達でガソリンを使い切る程の距離を走っていないことも多いのではないでしょうか。
もしかしたら、軽貨物自動車の荷室容量サイズや、1日あたりの走行距離が、デリバリー形態に対してオーバースペックなのかも知れません。それに年間70万円以上の維持費を支払うのはもったいないですよね。
LavitaVan500は、全長1880mm、全幅1020mm、全高1600mmと、とてもコンパクトな車両です。
一般的な駐車場に5~6台駐車することができ、1台にかかる駐車場代も安価です。また、側車付軽二輪という車両区分になるため、車検が不要になります。もちろんメンテナンスは必要ですが、きちんとメンテナンスをやっていれば、車検が不要というのは、とてもありがたいですよね。
このように、企業や店舗によっては、デリバリーの形態に合わせてLavitaVan500のような小型EV車両に変更したり、小型EV車両ありきでデリバリー方法を近距離かつ少量に切り変えることで、維持費を大幅に削減することができる可能性があります。
走行時、積載時の様子をYoutubeでも配信中です。
尚、ご試乗も承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。